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Projects 03:
オンラインで行う看護師国家試験直前講義
M3 Educationで行われているプロジェクト事例に焦点を当てるインタビュー企画。
今回は初の試みとなった「オンラインで行う看護師国家試験直前講義」をピックアップ。これまでは3大都市圏にてオフラインで行っていた国家試験向けの直前講義だが、コロナ禍では同様の開催ができず、Zoomウェビナーの機能を使ったオンライン講義を開催していくことになったという。中心メンバーである川村さん、石井さん、小熊さんの3人に話を聞いた。
全国の看護学生約6万5,000人が一斉に集うウェブ上の講義開講に向け、私たちのプロジェクトは5名でスタートしました。誰も経験したことのないオンラインでの開催に正直不安はありましたね。でも、「とにかくやってみよう」と、まずは動かしながら形にしていったんです。
だって、学生のことを思うと新型コロナウイルスを理由に「やらない」とは言えないじゃないですか。
しかも、今回はたまたまコロナがきっかけとなってスタートしたオンライン講義ですけど、今後もオンラインを活用できれば、全国どこからでも参加できるわけです。これはこれまで課題とは思っていても対応できていなかった「教育の地域格差」を解消できるということにつながったんですね。もしかしたら、それが一番価値のあったところかもしれません。
オンライン講義の開催に向け、準備を進めていたんですが、想定外だったのが学生からの問い合わせの多さでした。
前年比で約20倍の問い合わせ数に、開講直前にはスタッフ全員が一日中、電話応対に追われる状況になりました。もちろん、それはうれしい反響だったんですが、それだけオンラインで、さらにコロナ禍での開催に対する学生の不安な思いを知る機会にもなりました。
問い合わせの中で最も多かったのは「Zoomの操作について」でした。学生それぞれのデバイスの保有状況にもバラツキがありますから、受講者一人ひとりに向き合ったフォローの重要性を改めて感じさせられましたね。
直前講義は大きなトラブルもなく終えることができたんですが、サポート体制の充実は次までの課題になりました。というのも、生配信中にチャットにて質問を受け付けていたのですが、これも想定外の膨大な質問がきて、少々戸惑ってしまったんです。あと、チャットの質問内容には、講義に関することだけではなく、試験や進路に対する不安な気持ちも寄せられていたので、学生をサポートする側として学生にしっかりと寄り添っていくことも必要だと痛感しました。
初めてとあって手探りとなってしまった部分もありましたが、試験終了後に「試験直前までオンライン講義を繰り返して視聴していたので試験も上手くいきました!」といった喜びの声を全国からいただけたことは本当にうれしかったですね。
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