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『チャート医師国試対策』シリーズ
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チャート 6 精神科(第4版)

医療面接から標準治療法までを網羅! CBT・OSCEにも国試にも役立つ1冊!

チャート 6 精神科(第4版)

販売中
   紙書籍 
中山和彦(東京慈恵会医科大学精神医学講座教授)編著
著者一覧
B5判,318頁,2色刷
2010/07/07発行
¥4,180(本体¥3,800+税¥380)
ISBN 978-4-86399-031-9
精神機能から標準的治療まで効率的によくわかる!
医療面接に必要な精神科の基本的知識も完璧!
104回国試までの既出項目を網羅!
“CHART”で重要ポイントを短時間でチェック!
“Check Test”で理解度を再確認!

 チャートシリーズで「精神科」が1985年に初めて発刊されて,既に四半世紀経過した。その間,国家試験のありかたも大きく様変わりしてきていることは,当然のことである。それに対応した改訂は随時行ってきた。もちろん精神医学の本質に大きな改革や変化があったわけではない。しかし今回は全面的に見直し,書き直しを行い,初版の本を作成する意気込みで大改訂を行った。その結果できあがってみると,予想以上の大きさになった。それにはいくつかの理由がある。
 まず精神医学を学ぶために必要な事はなにか。身体医学が細分化されて高度先進医療が盛んななかで,精神医学はある程度の専門性や細分化は進んできているが,知識としてはまず精神医学全体をどの分野の専門家も満遍なく必要とする。その屋台骨,舞台となるのは「精神症状学」である。ここをまず増強する必要があった。国家試験の問題はこの症状学の知識を持って対応すれば,怖いもの知らずである。
 次に診断学であるが,この四半世紀の大きな変化は従来診断から操作的診断法に変わったことである。従来の教科書は推定原因に基づく内因性精神病を主軸にまとめられていた。現在はその意味では推定原因ではなく,症状の特徴から操作的にいわば症候群としてまとめることに重点を置くようになった。この見立ては臨床面で功罪の両面があるため,従来診断と操作的診断を併記することが一般的である。その視点で大幅に本書は書き換えたのである。これは医学生,研修医のみならず,その教育を受けてこなかった世代にも有用である。もちろん国家試験は新しいとも既にいえないが,操作的診断法によって出題されている。
 三番目には医学生にとって以前は治療法はあまり問題にされなかった。その出題基準からも外されていたが,最近ではある程度の標準治療法は問題にされている。そのことから今回は治療学にも重点を置いて書き直しを行った。これは国家試験を無事終え医師になったとき,どの領域に進んでも必要な知識となる。全人的医療の必要性から身体医学の根幹にある精神機能,その障害の理解と標準治療法の熟知は当然重要な課題である。
 医学生のための精神医学教科書は数多くあるが,それぞれいろいろな視点をもって工夫されている。あらためて読むと,医学生のみならず研修医,精神科専門医にとっても非常に役に立つものが多い。精神医学の守備範囲は非常に広いため,臨床経験が長くても思わぬ知識の欠損があることがある。教科書というのは繰り返し読み返すことが重要,かつ有用であることを実感する。
 また,最近の医師国家試験を検証してみると,その様変わりは随所に見受けられる。しかしよく見直してみると,試験問題の様式の変化があるように思う。これは内容が難しくなったのではなく,試験問題のありかた自体が向上してきた結果のようである。医学生が卒前教育で最低限度学ぶべき,医学的知識を確実に自分の物にしておけば恐れることはない。
 そのきっかけとなったのは,平成17年12月より4年生修了前に共用試験を実施し,さらに客観的臨床能力試験(OSCE)を学年試験に積極的に導入したことがあげられる。OSCEのなかでも医療面接は重要である。医療面接の基本は精神科臨床にあると言って過言ではない。精神科の基本的な知識を体得すると医療面接の重要なポイントは自然に学ぶことができる。すなわち精神科を受診する方は,自分の症状を的確に表現できなかったり,病識がなかったりする。そのような患者さんと面接するために必要な人間的,医学的知識は,すべての臨床科の基礎に重要かつ必要な知識といえる。
 本書は多くの専門家の分担執筆であるが,そのほとんどが東京慈恵会医科大学精神医学講座で学び,活躍している人たちである。その意味では未だ曖昧で統一した見解のない領域も残されていると言わざるを得ない精神医学の世界で,統一した考え方をもった執筆者によって作成されたもので,しっかりとしたぶれない軸足のある精神科の教科書ができあがったといえる。本書が医学生をはじめ,研修医,精神科医療に携わる広い領域の方々にお役に立つことを願っている。
 2010年6月

中山 和彦  

目次
I 精神医学総論

 1 精神の正常機能と主要症状
  精神機能とその異常
   はじめに
   精神障害を考える
    1 精神障害とは
    2 精神症状の現れ方
   意識の異常
    1 意識とは
    2 意識障害
    3 意識障害の分類
   自我意識の異常
    1 自我意識とは
    2 自我意識障害
   知覚の異常
    1 知覚とは
    2 知覚障害
   思考の異常
    1 思考とは
    2 思考障害
   記憶の異常
    1 記憶とは
    2 記憶障害
   知能の異常
    1 知能とは
    2 知能障害
   感情の異常
    1 感情とは
    2 感情の障害
   意欲と行動の異常
    1 意欲とは
    2 意志と欲動の異常
   神経心理学的症候群(巣症状)
    1 神経心理学的症候群とは
    2 失 語
    3 失 行
    4 失 認
   脳器質精神症候群
    1 前頭葉症候群
    2 側頭葉症候群
    3 頭頂葉症候群
    4 後頭葉症候群
    5 脳梁症候群
   不定愁訴
    1 不定愁訴とは
    2 不定愁訴の特徴

  睡眠の正常機能
   睡眠の分類と特徴
    1 睡眠の脳波による分類
    2 REM(レム)睡眠の特徴
   年齢による睡眠の変化
   睡眠のメカニズム
    1 体内時計による調節機構
    2 恒常性維持機構
   睡眠の機能
   睡眠と自律神経機能
    1 深部体温
    2 血 圧
   睡眠と内分泌機能
   睡眠と糖・脂質代謝

  性格・体格と精神および身体疾患
   性格論
    1 性格とは
    2 Kretschmerの体格と性格分類
    3 その他の性格
   ストレス
    1 心理社会的要因
    2 感情と行動の変化
    3 ストレス関連疾患の誘発と症状増悪
    4 災 害
    Check Test 1

 2 診 察
   面接と問診
    1 精神心理学的面接
    2 問診の要点
    3 現在症(精神状態の把握)
    4 医療面接
    5 学童期の診察
    6 思春期の診察

 3 検 査
   脳 波
    1 正常脳波
    2 異常脳波
   ポリソムノグラフィ(ポリグラフ検査)
   誘発電位
   筋電図
   頭部画像検査
    1 頭部エックス線CT検査
    2 頭部MRI検査
    3 頭部SPECT検査
   心理・精神機能検査
    1 ライフサイクル
    2 心理・精神機能検査とは
    3 心理・精神機能検査の限界
    4 発達検査
    5 知能検査
    6 人格検査
    7 精神作業能力検査
    8 神経心理学的検査
    9 精神症状の評価法
    Check Test 2

 4 治 療
   精神療法
    1 支持療法
    2 表現療法
    3 精神分析療法
    4 催眠療法
    5 認知行動療法
    6 カウンセリング
    7 自律訓練法
    8 森田療法
    9 芸術療法
    10 家族療法
    11 集団精神療法
   薬物療法
    1 抗精神病薬
    2 抗不安薬
    3 睡眠薬
    4 抗うつ薬
    5 抗躁薬(炭酸リチウム)
    6 抗てんかん薬
    7 抗酒薬
    8 精神刺激薬
   電気けいれん療法
   社会療法
    1 生活療法
    2 精神科リハビリテーション
    3 従来の精神障害者社会復帰施設
    4 精神障害者社会復帰施設の新体系
    5 心理教育
   リエゾン精神医学(精神科コンサルテーション)
    1 対象となる症状
    2 役 割
    3 サイコオンコロジー
   精神科救急
    1 身体疾患と判断されて受診する精神障害
    2 身体合併症により精神症状が出現している場合
    3 精神障害によって身体合併症が引き起こされた場合
    4 抗精神病薬の副作用により受診する場合
    5 精神科救急を受診する疾患
 5 社会と精神医学
   精神保健の現状と動向
    1 精神保健とは
    2 精神障害者の現状
    3 精神科病院の現状
    4 今後の動向
   精神的健康の保持・増進
    1 一次予防,二次予防,三次予防
   産業精神保健
   地域精神保健福祉活動
    1 地域精神保健福祉活動の具体的目標
    2 地域精神保健福祉活動の主体
   精神保健福祉法
    1 法律の目的(第1条 第1条)
    2 精神保健法から精神保健福祉法への具体的変更点
    3 精神保健福祉法の改正点
    4 規定されている主な項目
   障害者自立支援法
    1 法律の目的(第1章 第1条)
    2 法律の特徴
    3 障害者自立支援法の構成
   介護保険
    1 介護保険
    2 介護と精神的ケア
    3 閉じこもりと廃用症候群
   成年後見制度
    1 法定後見
    2 任意後見

  司法精神医学
   民法と精神障害
   刑法と精神障害
   精神鑑定

  医療観察法
    Check Test 3

II 精神医学各論

 1 精神疾患の分類

 2 症状性を含む器質性精神障害
   認知症
    1 概 念
    2 診断と重症度評価
    3 症 状
   Alzheimer型認知症
    1 概 念
    2 症状と経過
    3 検 査
    4 治 療
   脳血管性認知症
    1 概 念
    2 一般的な症状と経過
    3 検 査
    4 治 療
   Lewy小体型認知症
    1 概 念
    2 一般的な症状と経過
    3 検 査
    4 治 療
   前頭側頭型認知症
    1 概 念
    2 症状と経過
    3 検 査
   Creutzfeldt-Jakob病
    1 概 念
    2 症状と経過
    3 検 査
   治療可能な認知症
    1 慢性硬膜下血腫
    2 正常圧水頭症
    3 認知症とせん妄
    4 仮性認知症と偽認知症
   その他の器質性精神障害
    1 概 念
    2 器質性精神障害の主な原因
   症状性精神障害
    1 概 念
    2 症状性精神障害を呈する代表的疾患
    Check Test 4

 3 精神作用物質による精神および行動の障害
   精神作用物質による精神障害
    1 精神作用物質または依存性物質
    2 急性中毒
    3 乱 用
    4 依 存
    5 耐 性
    6 物質誘発性精神障害
    7 物質依存に関する最近の考え方
   アルコールによる精神および行動の障害
    アルコールの代謝について
    アルコールによる精神障害
    1 急性アルコール中毒
    2 アルコール依存
    3 アルコール離脱症状
    4 アルコール誘発性精神障害
   アルコール以外の物質による精神および行動の障害
    アルコール以外の物質による依存
    物質依存の型と精神障害
    1 覚醒剤・コカイン型
    2 モルヒネ型
    3 バルビツール酸・アルコール型
    4 大麻型
    5 幻覚薬型
    6 有機溶剤型
    7 取締法上の注意点
    Check Test 5

 4 統合失調症,統合失調型障害,妄想性障害
   統合失調症
    1 概 念
    2 病 因
    3 症 状
    4 病 型
    5 診 断
    6 統合失調症の鑑別診断
    7 治 療
    8 予 後
   妄想性障害
    1 概念・症状・診断・治療
   急性一過性精神病性障害
    1 概 念
    2 急性多形性精神病性障害
    3 急性統合失調症様精神病性障害
    4 治 療
   感応性妄想性障害
    1 概 念
    2 治 療
   (付)非定型精神病
    1 概 念
    2 治 療
    Check Test 6

 5 気分(感情)障害
    1 概 念
    2 病 因
    3 症 状
    4 病 型
    5 経過と予後
    6 注意事項
    7 診 断
    8 治 療
   気分変調性障害
    1 概 念
    2 経過と予後
    3 治 療
   気分循環性障害
    Check Test 7

 6 神経症性障害(身体表現性障害を含む)とストレス関連障害
   神経症性障害
    1 概 念
    2 神経症の成因
    3 神経症性障害の分類
    4 神経症性障害の診断
    5 神経症性障害の治療
   重症ストレス反応および適応障害
    〜 コラム 自我の防衛機制 〜
    Check Test 8

 7 生理的障害および身体的要因に関連した障害
   摂食障害
    1 概 念
    2 神経性食思不振症
    3 神経性大食症
   心身症
    1 概 念
    2 原因と一般的特徴
    3 分類と対象疾患
    4 神経症性障害(神経症)との鑑別
    5 診 断
    6 治 療
   睡眠障害
    1 不眠症
    2 睡眠関連呼吸障害
    3 中枢性過眠症
    4 日内(概日)リズム睡眠障害
    5 睡眠随伴症
    6 睡眠関連運動障害
   性機能不全
   産褥に関連した障害
    Check Test 9

 8 幼児・小児・青年期の精神・心身医学的疾患
   乳・幼児期および小児期の精神障害
    1 精神発達遅滞
    2 特異的発達障害
    3 広汎性発達障害
   小児・青年期の精神障害
    1 注意欠陥多動性障害(多動性障害)
    2 行為障害
    3 選択緘黙
    4 チック
    5 Tourette症候群
    6 吃音症
    7 指しゃぶり,爪かみ
    8 その他
   青年期(思春期)の精神障害
    1 不登校
    2 非 行

 9 成人のパーソナリティならびに行動障害
   パーソナリティ障害
    1 概 念
    2 分 類
   習慣および衝動の障害
    1 概 念
   性同一性障害
   性嗜好障害
    1 概 念
    Check Test 10

 10 てんかん
   てんかん
    1 概 念
   部分てんかん
    部分発作
    1 単純部分発作
    2 複雑部分発作
    部分てんかんの分類
   全般てんかん
    全般発作
    全般てんかんの分類
    1 特発性(原発性)全般てんかん
    2 潜因性または症候性(続発性)全般てんかん
    3 症候性全般てんかん
   診断と検査
   治 療
    1 薬物治療
    2 外科治療
   その他
    1 発作重積
    2 性格特徴
    3 精神症状
    Check Test 11

    2007年度改訂版 医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表

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