本書は,社会福祉士を目指す方,社会福祉実践に従事される方の学習や知識の整理に役立つように編集されています。収載されている用語に関しては,社会福祉士国家試験問題から重要と思われる用語を厳選するとともに,保健・医療・保険・年金・雇用等に関する必携用語を選出しています。また,社会福祉法をはじめ,障害者総合支援法,児童福祉法など社会福祉に関連する各法律の改正といった最新の動向にも対応し,収載用語数3,000以上に大幅拡充しています。
用語の解説にあたっては,基礎的な事項はもちろんのこと,社会福祉士国家試験の選択肢を一つひとつ調べ,国家試験で取り上げられることの多いポイントを視野に入れて解説しています。用語の解説文には,どのような点に重点を置いて理解すればよいのかといったヒントが示されており,上手く活用すれば,効率的な学習を行う助けとなることでしょう。また,理解や記憶の助けとなるよう,図表やイラストを掲載するとともに,巻末資料も充実させました。解説は,限られた紙面で必要にして十分な情報を盛り込むため,社会福祉分野をはじめ,臨床医学・医療システム・更生保護・社会学・臨床心理学等の分野において豊富な実践経験や第一線の研究者として活躍されている先生方にご執筆いただきました。この場をかりて,深く感謝の意を表します。
本書は,国試対策や現場における自己研鑽に資するべく刊行され,厳選された用語と適切な情報を盛り込んだものですが,制度・施策は日々修正されると同時に,援助技術をはじめとする諸技術も深化し,いずれは時代的な記述となる可能性もあります。こうしたことも踏まえ,読者の皆様よりご意見を頂戴し,より分かりやすく使いやすい用語事典にしていきたいと考えております。
本書が,社会福祉士をはじめとする社会福祉の資格取得を目指す方々,さらに社会福祉実践に従事されている方々に幅広くご活用いただければ幸いです。
平成29年5月
福祉教育カレッジ
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