国試の傾向

Dentist national examination 第116回歯科医師国家試験について

毎年の国家試験に共通するのは現役生の高い合格率です。そして受験回数が増すほど合格率が低くなります。
第103回まで全体の合格率が70%を下回っていましたが、第104回では71%と4年ぶりに70%台となりました。
しかし以前は80%台だったこと考えると、やはり、まだまだ難易度の高い国試が続くことは否めません。
第104回では絶対評価である必修が80%以上、禁忌肢選択数が2問以下。また、相対評価はA・B・C領域が踏襲されました。
第105回歯科医師国家試験から、現在の五肢択一式、X2形式、XX形式に加えて、計算問題と多選択肢形式(選択肢が6つ以上)という新たな出題形式が導入されました。第107回のガイドライン改定では、ニーズに対応できる歯科医師の必要性から、高齢者や全身疾患、歯科口腔保険に関わる法律や医療保険・介護保険などの社会保障制度について、各論の章や項目の新設または、出題の割合が増加しました。111回からは必修問題が10問増加し80問となり、A問題からD問題まですべてに20問ずつ出題されるようになり、さらに116回のガイドライン改定では必修問題にX2タイプが導入されました。この他にも、小児虐待の対応、医療安全・感染対策・薬害、放射線の人体に対する影響、医学英語など、出題は多岐に渡り、国家試験では今後も、より確実な理解を求められると考えられます。
DESでは各個人が正解に至るための思考プロセスを強化することを指導させていただき、変化する歯科医師国家試験を分析・予測することで、受験生の皆さんを合格へ導きます。

過去5年間の歯科医師国家試験合格率