37回解説シリーズ~聚落社会とは? 第38回国試新情報
福祉教育カレッジです!
今週の国試解説シリーズは、都市に関する理論について問われたこの問題です。
この問題の正答肢は、近年の社会福祉士の某テキストや各社参考書には、
ほぼ記載がなかったはずです。
消去法で不安ながら解答した人がほとんどだったのではないでしょうか。
第37回 問題14 都市に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 サムナー(Sumner,W.G.)は、都市に特徴的な生活様式をアーバニズムとした。
2 ジンメル(Simmel,G.)は、都市では多様な下位文化が形成されるとした。
3 フィッシャー(Fischer,C.)は、都市を人間生態学的に分析した。
4 倉沢進は、都市は同心円状的に形成されるとした。
5 鈴木榮太郎は、都市は結節機関を持つ聚落社会であるとした。
解答・解説
1 アーバニズムといえば、ワース(Wirth, L.)なので、不適切です。
2 下位文化理論といえばフィッシャーなので、不適切です。ジンメルは、形式社会学の人だから違うかな?
都市理論では勉強しなかったかも…と考えて×を付けた人もいるでしょう。
ジンメルの都市理論は、小さな町と都市の比較を、それぞれの人々のパーソナリティや個性の発達という点から検討したもので、
後のアーバニズム論にも影響を与えました。
3 都市を人間生態学的に分析したのは、パーク(Park, R.E.)なので不適切です。
4 同心円状に形成される都市といえば、バージェス(Burgess, E.W.)の理論なので、不適切です。
倉沢進は、専門家や専門機関の果たす役割に注目して、都市的生活様式論を展開しました。
5 この選択肢が適切でしたね。「聚落」とは、集落とほぼ同じ意味です。
「結節機関」とは、物質の交流が行われたり、様々な文化や情報が集まり結びつく場所を指します。
鈴木榮太郎は、結節機関がより多く集まる聚落社会がすなわち都市であると考えました。
正解は5です。
近い形態の出題は第33回国試にさかのぼるので、
「直近3年間(34~36回)」の過去問では対応が難しい問題でした。
アーバニズムや下位文化論、同心円状の都市発達論、聚落社会、
これらのキーワードが今後も出題される可能性があるので、
正確に人名と結び付けられるように振り返っておきたいですね。
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